4つの四角い窓から朝日を浴びるS様邸。曲線を描く玄関アプローチの石畳と車を置くスペースに、木製の柱を組んでつながりを出し、建物からの一体感を出しました。そんなエントランスで、ひときわ目を惹く赤いポスト。主張しすぎず、絶妙に可愛らしい、そのフォルムと佇まいは、訪れた人を思わず笑顔に。駒場の杜ガーデンの木々が育つのと共に元気に成長する家族の家です。
4つの四角い窓から朝日を浴びるS様邸。曲線を描く玄関アプローチの石畳と車庫スペースに、木製の柱を組んでつながりを出し、建物からの一体感を出しました。そんなエントランスで、ひときわ目を惹く赤いポスト。主張しすぎず、絶妙に可愛らしい、そのフォルムと佇まいは、訪れた人を思わず笑顔に。駒場の杜ガーデンの木々が育つのと共に元気に成長する家族の家です。
この家の特徴は、東面に並んだ大きな4つの窓の前に斜めにかかる無垢材の木製階段。
ナルシマの家は基本的にリビングの中に階段を設けますが、あえて窓の横に置くことで今までとは違った役割が見えてきます。ナチュラルな木目の向こうに、外の木々の緑や青い空が心地よく感じられます。
小さな鉢や雑貨を飾ってみたり、お子様は途中で腰掛けて、高いところからリビングを見渡すのがお気に入りだそう。
この階段越しの窓と、庭側の大きな窓からも朝から日差しを浴びて元気をもらい、S様ご一家のパワーの源となる場所がリビングダイニング。「食事の時以外でも、読書したり、子どもがお絵かきをしたり遊んだり、1日のほとんどここにいますね」と奥様。「キッチンのすぐ横のダイニングテーブルですけど、狭苦しくなくて本当に居心地が良いんです」とのこと。窓の配置や吹き抜け構造によって開放感あふれる空間になりました。
清潔感ある白いキッチンは明るくすっきり。カラフルな色合いのル・クルーゼや、かごに盛られた果物や野菜が差し色に。「あこがれの対面キッチンで、子どもと会話しながら作業ができるから、前は面倒だった後片付けの時間も長く感じないんです」。
2階の床はポップな模様のように節目のあるパイン材。天井の大断面昇り梁屋根組のパイン材とで温かみある空間を演出。見た目だけでなく、実際にも暖かいようで、「うちの中にしょっちゅう脱ぎ捨てられたくつ下が落ちてるんですよ」と奥様は笑います。
寝室のウォークインクローゼットの上にロフトを設けられるのも、屋根組のメリット。デッドスペースを有効に活用して、家の中をスッキリと保つことができます。
2階洗面室は、天板の黒でグッと引き締めて。天井の木目と壁の白、天板の黒が、素敵なコントラストを生み出しました。天板を黒に決めたのはご主人とか。
そんなご主人のカラーコーディネイトの技は、1階の家具の配置でも活かされていました。「玄関から、ダイニングキッチンとリビングがひとつながりなので、リビング側にテレビとピアノを置いて黒の分量を多くして独立感を出してみたんですよ」。なるほど、今あるものを上手に配置して、空間をデザインすることも出来るんですね。お見事です!
これから長く暮らされていく中で、さらに楽しみ方が広がりそうな、「木の階段の家」です。